平成26年5月17日(土)
研究発表 14:00 〜 16:00
研究発表懇談会 16:00 〜 17:30
成安造形大学 聚英館3階 聚英ホールhttps://www.seian.ac.jp/access/
〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
※主要交通機関からのアクセス
1)京都駅からJR湖西線でおごと温泉駅へ約20分、スクールバスで約3分
2)名神高速道路・京都東ICから湖西道路(無料:仰木雄琴IC下車)経由で約20分。
スクールバス時刻表:成安造形大学行き(おごと温泉駅発)
11:12、11:37、11:52 12:15、12:38、12:55 13:15、13:37、13:55 14:21、14:38、14:55
スクールバス時刻表:JRおごと温泉駅行き(成安造形大学発)
14:04、14:27、14:46 15:02、15:22、15:45 16:02、16:21、16:47 17:05、17:22、17:44、18:02、18:22、18:51
当日12:30より役員会を開催いたします。役員の方々はご参集ください。
※役員会の会場は当日の掲示をご覧ください。
(役員会の皆さまにはご報告の準備と、審議の迅速化にご協力ください。)
意匠学会委託事務局 大学生協 学会支援センター
Tel 03-5307-1175 / Fax 03-5307-1196 /
ジョージ・ネルソンはアメリカのミッド・センチュリー・モダン・デザインを代表するデザイナーの一人として位置付けられる。デザイン史観的にその作品群は、ヨーロッパ発のモダン・デザインの理念が20世紀中葉のアメリカのコマーシャリズムを背景に変容したものとされ、第二次世界大戦後の明るく陽気なライフスタイルを彷彿させるデザインと認識されている。しかしネルソンの家具作品にはもう一方でそれらとは大きく異なる印象を持つ作品群が、特に1960年代以降創出されたオフィス家具を中心に存在する。その中には、現代のオフィス計画に大きな影響を与えたと評価されるものもあるが、その内容はオフィスでの新しい行動規範の提示の画期性という機能的側面に限られ、デザイン史上ではほとんど取り扱いがみられない。しかしネルソンは1930年代から1980年代にかけて、建築、インテリアデザイン、企業のデザイン・ディレクター、教育、展示デザイン等、様々な活動を行っている。とりわけ建築・デザイン雑誌、著書等での執筆活動で多くのデザインに関する論説を残していることは、同時代のデザイナーとは異なる立ち位置でこの時代のデザインを俯瞰的に観測していた重要なデザイナーであることを示している。したがってその言説とともにネルソンのデザインのあり方を明らかにすることは、この時代のデザインの重要な変遷を見る事ができると考えられる。そこで本発表では、まずネルソンのオフィス家具デザインのあり方と考案意図を彼の言説とともに考察する。そこに当時の建築空間が関連する視点の変換という観点を加え、デザイン史上において新しい評価の可能性を検証する。さらにミッド・センチュリー・モダン・デザインとの連関を見ることで、最終的には二面性とも言えるような異なる印象を持つネルソンの作品群の基底に「モダン=現代性」の創出への希求があり、その点でそれらが連続性を持つことを明らかにしたい。矢部 仁見(京都工芸繊維大学大学院)
規格化を基調としながら「新しい」ライフスタイルとその空間を空間像として提示する試みに、ケース・スタディ・ハウス・プログラム(以下、CSHP)がある.このプログラムは「アーツ・アンド・アーキテクチャー(以下、A&A、1938−66)」が主催したものである.それは建築家のみならず、施主や建築部材メーカーを含む広い範囲を対象に、「新しい」ライフスタイルの啓蒙するもので、理想的な空間像を示すことを、建築雑誌が束ねるメディア・ミックスの先駆けでもある.1945年から20余年にわたるCSHPにおいて36件が提案され25件が建設された.CSHPは、新たなライフスタイルを新たな空間を、規格化や普遍性を視野に入れて応えたもので、現代においてもその可能性の開示が強く求められている.本報では、「空間像」という言葉を仮説的に用いる.その理由として、①CSHPが、「新しい」ライフスタイル自身を、仮想的かつ理想的な姿で誌面に提示することを求めていること、②建築作品は、建設後の写真が掲載されることを常とするのに対し、CSHPでは竣工前にパースを中心に読者に示す必要があったため、パースの比重が高いこと、③パースは、全ての場景を均等に収める写真とは異なり、建築家が理想とし強調したいライフスタイルや空間が示されることの3点があげられる.さらに、パースという設計途上での表象と、完成後の建築写真との比較から、建築家の空間生成のプロセスにも迫りえるものと考える.建築家の理想が、パースに空間像として表象されたものとして、言説と作品との比較検討を行うことで、従来の言説や図面・写真のみを対象とした分析では明らかにしえなかった建築家の特質が明確に引き出せるものと考える.こうした背景を元に、主たる参加建築家の空間像とライフスタイル及びその空間への表象を、彼らの思惟とともに検討を加える.
末包 伸吾(関西大学)