『The Design Journal』特集号の論文募集
テーマ:今日の日本におけるデザイン産業の現状と未来
応募〆切:2012年9月7日(金)
概要:
このたび『The Design Journal』特別号では、今日の日本におけるデザイン産業の現状と
未来を見定め、その方向性や今後の展開について批判的に分析する学術論文の提案を募集します。
この特別号はグローバルな文脈の中で、日本のデザインの実践と課題をより広く位置づけることを
目指しているとともに、世界各地のデザイン界が激変する時代の状況にどのように適応すればいいか
というヒントを与えるものを目指しています。
下記のデザイン部門に関する論文を歓迎します。
・家具、プロダクト、工業、ファッション、テキスタイル、グラフィック、情報、自動車、
インテリア、舞台/映画、環境、包装、広告、工芸、工学各種のデザイン分野。
・新領域のデザイン。例えばサービス、ゲーム、情報、アニメーション、インタラクション、
デジタル各種のデザイン分野.
・伝統工芸
・上記に関するデザイン教育
特に歓迎される投稿は以下のとおりです。
─デザイン業界における近年の社会経済政治的変化の影響を位置づけ、各種のデザイン産業が
新たな環境で受け入れられ成長するための戦略を見定めるもの。
─実証的な研究と批評的な分析、自由な問題提起を兼ね備えたもの。
─日本の出来事と状況を、アジア諸国内やグローバルな動向、変化の文脈の中に位置づけるもの。
─日本を世界的なネットワークの中で生産され消費されるデザインの場として認識し、
その状況について論証するもの。
下記の問題を探るための提案もとりわけ歓迎されます。
・労働の海外外注、デザインの製造拠点としての中国、韓国の台頭、少子高齢化、デジタル化、
ナノバイオ素材の発展、持続可能性、3.11 の災害や原発問題などがデザインの実践と生産、
消費に与える社会的、技術的、経済的、地政学的、自然環境的な影響。
・「クール・ジャパン」企画や地域の製造業の援助制度など、デザイン産業に直接対応する、
もしくは直接的/間接的に影響を与える行政。
・ ビジネスにおける理論と実践としての「デザイン・シンキング」の適用。
・「生活デザイン」など、より一般的な概念として利用される「デザイン」。
・ 政治活動、地域活性化に応用されるデザイン。
・デザインフェスのようなアマチュア/パブリックなデザイン文化の出現。
・広く北東アジア地域における経済的、地政学的な文脈における日本のデザイン。
・歴史的な枠組みの中で、現在のデザインに関する実践と問題を文脈化するもの。
出版概要:
完成した論文は『The Design Journal』の特別号として出版されます。出版の予定は2013年12月です。
1998年に創刊された『The Design Journal』は The European Academy of Design の学会誌として、
デザインに関するすべてを網羅する、国際的な査読雑誌です。本誌はデザインに関する文化的かつ
商業的な内容に関する記事を歓迎し、デザインに関する世界中の研究者、 教育者、経営者のための場を提供します。
─The Design Journalサイト
応募方法:
2012年9月7日までに論文と和文250字または英文400字程度の概要および
A4一枚の履歴書を添えて、sarah.teasley@rca.ac.uk
へe-mailで送ってください。
すべての論文は英文で出版されます。日本語で執筆した論文を英語に翻訳することを希望する著者の方は、
特集号の担当者サラ・ティズリー(Royal College of Art )にご相談ください。
なお、『The Design Journal』編集部は翻訳料をお出しすることができないことをご了承ください。
日程:
2012 年 9 月 7 日:応募の締め切り
2012 年 12 月:草稿の提出
2013 年 2 月:修正原稿の提出
2013 年 3 月:最終稿の提出
特集号に関するお問い合わせは、特集号の担当者サラ・ティズリーへ直接お問い合わせください。
e-mail: sarah.teasley@rca.ac.uk